法政大学 文学部 日本文学科(通信教育)に入学した理由
経済的に全日制の大学に進学するのが困難だったことと地方に住んでいたため、大学の夜間部に通うことも難しかった。
ただ、高校在学時から進学希望だったためどうしても大学を卒業しておきたかった。
法政大学の日本文学科を選んだ理由は、将来、日本語教師になりたいと思っていたため、それに必要なことが学べそうだという観点で選んだ。
出願書類が揃っていればとくに問題ないので、受験対策はなし。
スクーリング(通学授業)のこと
スクーリングは昼間部で通っている学生が夏休み、冬休みの間を利用して行われる通常スクーリングと、ゴールデンウィークやシルバーウィークなどを利用して参加できる地方スクーリングがあった。
スクーリング単位は30単位必要で、そのうち自分の学部の科目でスクーリングが必修の科目とスクーリングでも通信でもどちらでもいい科目とがあった。
通常スクーリングは大学の市ヶ谷の校舎で行われた。東京駅からアクセスが良いので地方に住んでいる人でも行きやすい場所だった。
ただ、スクーリングとなると滞在期間が必要で、やすい宿舎は学校の方であっせんしてくれたので助かった。
地方スクーリングも学校側が経費を考えてくれて研修センターのようなところを借り、行ってくれた。授業は1コマ100分なので、普通の大学の授業と同じだと思う。
生徒の年齢層はさまざまだった。
⇒50代からの挑戦。大手前大学で日本語教師を取得した卒業生の口コミ。
勉強の仕方・単位修得方法
単位習得はレポート提出やスクーリング後に単位習得試験を受け、それに受かってはじめて単位が認められるという形式だった。
単位習得試験は大学まで行かなくても各都道府県に受験会場があるため、試験会場へ行くのは苦労しなかったが、試験を受けるために計画的にレポートを提出しなければならないというところで苦労した。
試験は記述式で一部辞書などの資料の持ち込み可能の試験もあったが、原則持ち込み不可の試験だった。
もちろん、単位習得試験に合格しなければ、もう一度勉強しなおして、試験に臨まなければならない。
仕事をしていたため、勉強時間にはムラがあり、どの程度勉強したか覚えていないが、図書館はよく活用したと思う。
自分の学部以外の専門科目の授業もスクーリング参加できる
私自身は20代のときに通信制大学で学びました。
自分の周りには自分よりも年齢が上の人が多く、それ相応の年齢の方ならではのお話をお聞きすることができ、勉強に対する態度なども含めて刺激を受けました。
自分よりも30歳以上年齢が上の方や障害を持った方と一緒に授業に参加し、「やる気さえあれば、なんでも挑戦はできる」ということが一番の刺激になりました。
通信制だと一人で勉強というイメージが強いかもしれませんが、スクーリングや単位習得試験の会場で知り合った人と友達になり、情報交換をしながら、卒業にたどり着いたので、決して一人ではありません。
学んだ内容ももちろんですが、卒業するまでの過程で得たことがその後の経験に生かされているような気がします。
⇒愛知産業短大通信で日本語教師の資格を取得した卒業生の口コミ。
働きながらだったため仕事と勉強の両立に苦労
私の在学していた大学では必須のスクーリングがあったため、それに参加するためにはどうしても仕事でお休みをいただかなければなりません。
幸い職場の上司が理解ある人で快くお休みはいただくことができましたが、お休みをいただく以上、職場の方に迷惑がかからないようにするため、休暇前後は残業することが多かったです。
休暇前後は一方ではスクーリングのため、あるいはスクーリング後のレポート書きのために勉強時間も必要なときであり、時間のやりくりに苦労しました。
通信制大学は学歴にならない?
私のように経済的な理由で進学をしたかったけれどできない状況の方におすすめしたいと思います。
自分の置かれた状況をマイナスに捉えるのではなく、チャレンジしてほしいです。
ときどき、通信制大学なんて学歴にならない、なんてデリカシーのない発言をする人もいますが、胸を張って大卒です!て言ってます。
もちろん、通信教育は昼間部の学生と違いゼミやコンパといった楽しみはないかもしれませんが、多くの刺激は得られると思います。
また、子育てなどが一段落つき、第二の人生を考えている人にもおすすめです。
若い人から刺激を受けたり、大学卒業に向けての計画を立てたりすることで燃え尽き症候群にならず、若さを保てると思います。
卒業後なりたかった日本語教師の仕事に携わることができた
大学卒業後、在学時に働いていた場所にお礼の意味もありしばらく勤めていましたが、その後、転職をしました。
日本語ではなく、最初は以前の職歴を活かせる専門学校での講師をしていました。講師の仕事をしつつ、ボランティアで日本語を教えることに関わり自分なりにキャリアを積みました。
日本語教師の仕事は専門の学部や大学院卒の方が求められますが、私のような経歴でも採用していただけるところがあり、高校生のときに憧れていた職に就くことができました。
働きながら勉強するという習慣が身についていたので、今につながったと思います。
法政大学の卒業生 50代女性の体験談